テンプレートを使ってロゴ作成をするメリットとデメリット
ロゴ作成を簡便に進めるためにはテンプレートを使うと良いということが知られています。ただ、テンプレートを使った方が本当にメリットが大きいのかは慎重に考えなければならない点です。テンプレートを使うことによって生じるデメリットもあるので紹介していきます。
その比較を通して使うべきかを判断できるようになりましょう。
文字を使ったロゴは自分で作ることもできるし作成してもらうことも可能!
テンプレートにも二種類ある
まずロゴ作成に使用できるテンプレートには二種類あることを理解しておくことが大切です。両方のテンプレートを使うことも、一方だけ使用することもできるため、それぞれのメリットとデメリットを把握していれば自在に使いこなせるようになります。
ロゴ作成でよく用いられているテンプレートは大枠を作成するためのものと、デザインを完成させるための素材ベースのものがあります。どちらもデータとしてダウンロード販売されているだけでなく、ロゴ作成の専門業者やロゴ作成ツールの開発業者、印刷を専門とする業者などが自社サービスを利用したときには使用可能という形で提供しています。
大枠を作成するためのテンプレートはロゴに使用するフォント、カラーなどをセットにしたものです。さらにロゴの形状やサイズまで規定しているテンプレートもあります。それに対して素材ベースのテンプレートはフォントやカラーなどの設定部分には触れずに、ロゴに実際に使用できるイラストや写真、吹き出しなどの図形といった素材が提供されているのが特徴です。
さらに、その素材の組み合わせ方も例示されていて、そのガイドに従っていくだけでロゴが仕上がるという仕組みになっていることもよくあります。
大枠のテンプレートを使うメリット
大枠を作成するためのテンプレートを使うのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。最も大きいのはロゴのテーマがはっきりと決まり、イメージしているようなロゴを作成しやすくなることです。現代風やレトロ風、和風や西洋風、リアル風やゲーム風などといったように色々なテーマを作ってテンプレートは作成されています。
これから作りたいと考えているロゴのイメージに応じて適切なテーマを選ぶとスムーズにフォントやカラーの組み合わせを決めることが可能です。また、目的に応じて適切な大きさのロゴを決めてくれるテンプレートもあり、解像度をどのくらいにすれば良いかを詳しく考えなくてもほぼ目的を叶えられるロゴの作成を始められます。
サイズの微調整も可能な柔軟性が高いテンプレートもあるので目的に合ったロゴを比較的簡単に作り上げることが可能です。このように手間が概して少なくて済むのが大枠のテンプレートを使うメリットです。
大枠のテンプレートを使うデメリット
大枠を作成するのを目的として用意されているテンプレートを使うのにはデメリットもあります。そのテンプレートを作成したデザイナーや業者のイメージによってフォントやカラーの組み合わせが決まっているため、自分の考えているイメージには完全に一致しないこともあるのが最大のデメリットです。
完全に感性が合っていて、テンプレートをそのまま使えば完璧になるというケースは少なく、ある程度はテンプレートを調整しなければならない場合がほとんどです。少しカラーを変更したために全体的に調整し直さなければならなくなるようなケースもあるため、テンプレートを使うときには慎重に選んだうえで最初に仕様を最適化する必要があります。
また、同じテンプレートを使って作成されたロゴと同じような雰囲気になってしまいやすいのもデメリットです。競合他社が同じテンプレートを使って企業ロゴを作ったり、競合製品を開発するときに類似のテンプレートを使ったために差別化が難しくなったりするリスクがあるので気を付けましょう。
素材ベースのテンプレートを使うメリット
素材ベースのテンプレートを使用するとロゴ作成にどのようなメリットが生じるのでしょうか。素材を使えるのはロゴに使用するためのイラストや写真などをわざわざ作成しなくて良いのがメリットです。作成にかかる時間も労力も最小限に抑えることができます。
特に印刷業者が提供している場合には素材を無料で使えることが多くてコストパフォーマンスも高いでしょう。ロゴ作成ツールを購入あるいは契約している場合にも同様で、有料の素材テンプレートもある一方で、無料で使える範囲もあるのが通例です。
お金を払えばさらにバリエーション豊富でハイクオリティーの素材も使えるようになるので美しいロゴを仕上げられるようになります。素材の配置に関するガイドがあるテンプレートの場合には作成にかかる期間も短縮できます。
特に初めて作るときにはどこから手をつけて良いかわからなくなりがちですが、配置のガイドがあればまず大まかな形を作り上げることが可能です。そこから簡単な手直しをするだけでロゴを完成させられるのでスムーズに作業を進められるのがメリットです。
素材ベースのテンプレートを使うデメリット
素材ベースのテンプレートを使うとどんなデメリットが起こり得るのかも確認しておきましょう。提供されている素材は他のユーザーも利用することができるので、他のロゴと同じ素材を使っているものができてしまうリスクが高くなります。
特に無料素材を使用できる場合には多くのユーザーがいる可能性が高くなり、類似したロゴが見つかって評判が悪くなる可能性もさらに高くなってしまうでしょう。素材の配置方法についても似ているものがあると真似をしたのではないかと考えられてしまいがちです。
素材ベースのテンプレートを使ってしまうと、他のロゴとの差別化が難しくなってしまう場合が多いという点には注意しなければなりません。ただ、大抵の素材は著作権フリーではなく、手を加えて使用することができないのが原則になっています。
オリジナルの素材や有料でユーザーが少ない素材をうまく組み合わせないと他のロゴとの差別化が難しいということは念頭に置いて利用するようにしましょう。
目的に応じてテンプレートを使おう
ロゴ作成に活用できるテンプレートには大枠を決められるものと素材ベースのものがあり、それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。完成度にも費用にも大きく影響し、依頼できる業者も変わるので慎重に選ぶのが大切です。
目的によってテンプレートを使うのが良いかどうかは異なるので、具体的に用途を決めてから作成を始めましょう。